熱い議論に目が離せない映画「12人の怒れる男」はやはり名作だ
スポンサーリンク

12人の怒れる男

おすすめ度

法廷サスペンスの名作として度々名前が挙がる本作。

1954年製作の白黒映画にも関わらず、とても面白かったです。

密室劇の金字塔として高く評価されている。ほとんどの出来事がたった一つの部屋を中心に繰り広げられており、「物語は脚本が面白ければ場所など関係ない」という説を体現する作品として引き合いに出されることも多い

引用元:Wikipedia「12人の怒れる男」

上記のように評判は高いです。

上映時間が97分と短めな方なので、さくっと観終えることができました。

しかし、中身は濃い。劇中で交わされる議論も熱かったです。

本作品を見終えた後は、司法の必要性だけでなく、議論の大切さも感じました

本作品はこんな人におすすめ
  • 法廷ものの映画が観たい人
  • 熱い議論が観たい人
  • 登場人物と一緒に考えながら観たい人
  • アメリカの陪審員制度の様子を知りたい人
  • 論破されるところを見てスッキリしたい人
  • 短い時間で内容の濃い映画が観たい人

上記のどれか1つにでも当てはまれば、私は強くおすすめしたいです。

本記事では、作品情報とあらすじ(ネタバレ無し)や感想などを紹介します。

少しでも参考になりましたら嬉しいです。

作品情報

ジャンル法廷サスペンス/密室劇
製作年・上映時間1954年製作・97分
監督シドニー・ルメット
脚本レジナルド・ローズ

本作品は、レジナルド・ローズが実際に殺人事件の陪審員として務めた体験から着想を得て作られました。

裁判所

あらすじ(ネタバレなし)

12人の判断によって人の生死が決まってしまう。

本作は、陪審員の人たちがある殺人事件の評決を審議する話です。

陪審員とは

一般市民12人で構成。被告人の有罪か無罪かを全員一致で決めていく。

殺人事件の概要としては、18歳の少年が自分の父親を殺害するという第一級殺人。

第一級殺人とは、計画的な犯行であり、情状酌量(刑罰を軽くすること)は認められません。

本作では、裁判長から有罪であれば死刑であることを予告されます。

あなたが陪審員ならどうしますか。

18歳の少年はナイフで父親を殺害したとされています。

少年の経歴は以下の通りです。

少年の経歴
  • ヒスパニック系
  • スラムに住んでいる
  • 9歳で母が他界
  • 父が詐欺で服役中の2年間は施設で生活
  • 過去に犯罪歴あり
  • 中学時代に教師に石を投げる
  • 15歳で車を盗み少年院へ
  • 強盗やナイフでのケンカの逮捕歴あり

上記のことを踏まえると、少年に対する先入観はかなり悪いほうになるのではないでしょうか。

さらに、少年が有罪と考えられる証言も複数あります。

陪審員の人たちによる審議が始まると、まず先に行ったのが評決の判断。有罪か無罪か挙手で調べました。

結果は11人が有罪。たった1人だけ無罪と判断しました。

この無罪と判断した1人が言います。

たった5分で人の生死を判断していいものなのか。」

さて、有罪確定の流れとなっている審議の中で、どのような論議が展開されるのでしょうか・・・。

感想

全体的なこと

最後まで、陪審員の12名の論議に目を離すことができませんでした。

有罪と考えられる確かとも言える証言がある中で、どのようにして評決を一致させるのか、とてもドキドキしました。

白黒映画というのが良い影響も与えており、より会話に集中することもできました。

映像で観客を引き込むのではなく、登場人物の会話のみで最後まで惹きつけることができるのは本当にすごいと思いました。

登場人物たちが考えをぶつけ合い、どのように相手の主張を崩していくのか、とても見ごたえある物語でした。

その面白さに、私は一気に2周観てしまったほどです。

心に残っている言葉

議論が白熱したところで登場人物の一人が「これが民主主義です。」と発言します。

自分の考えを述べることができる。また、それを受け止めてくれる人がいる。

議論することで、互いの違いが分かりつつ、自分が気づかなかった視点も得られる。

本作を観ることで、勇気をもって自分の考えを述べること相手の話を聞くことの大切さを改めて感じました。

議論を重ねていく中で、登場人物たちの考えが変わっていく様子も面白さの一つです。

陪審員制度について

アメリカの陪審員制度は12人の一般市民で構成され、有罪か無罪を判断します。

本作を見ると、高い洞察力も必要とされることが分かります。

人の生死を分ける重たい事件になるほど責任は重大でなおさら高いレベルが必要です。

それが一般レベルの市民にも任されるわけですから、この制度自体の賛否もありそうですね。

ちなみに日本の裁判員制度は、アメリカの陪審員制度と違う点が2つあります。

  • 一般市民9名に裁判官3名も交えること
  • 量刑も決めること

裁判官と対等な立場で話ができるようですが、きっと有罪無罪の判断の中心は裁判官になろうかと思います。奇数であるのもそのためだと考えられます。

量刑が決められるというのが特徴的であるといえそうです。刑罰の重さを決めるのに国民の考えも取り入れることは良いことだと思います。

私は裁判員に選ばれたことがないので経験として一度は選ばれたいです。

記事一覧