映画感想「アニマトリックス」人類はいかにして機械に支配されたのか
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アニマトリックス

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映画「マトリックス」シリーズの世界観を基に、2003年に日米共同制作されたアニメ映画です。

オムニバス形式で9つのエピソードが展開されます。

同様の形式で以下の作品もあります。

「アニマトリックス」の特徴はマトリックスシリーズを補完する位置付けにもなっていることです。

特に前半4つのエピソードは本家「マトリックス」の監督であるウォシャウスキー兄弟が脚本を手掛けています

本作品はこんな人におすすめです
  • マトリックスシリーズが好き
  • マトリックスの世界観を広げたい
  • どのようにしてマトリックスが構築されたのか知りたい
  • シンギュラリティと聞くとゾクゾクする
いずれかに当てはまっていたらおすすめです!

本記事では9つのエピソードの感想をそれぞれ述べていきます。ネタバレは無しです。

(ネタバレ含むあらすじはMIHOシネマをご覧ください。)

少しでも鑑賞意欲がわきましたら嬉しいです。

ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス

制作会社スクウェアUSA
監督アンディ・ジョーンズ
脚本ラリー&アンディ・ウォシャワスキー

マトリックス リローデッド」「マトリックス レボリューションズ」(03)で舞台となったザイオンの外で何が起きていたのか描かれています。

センティネルの大群はやはりおぞましいです・・・。

フルCGで表現されていますが、今現在観ても全然遜色ない出来栄えです。

セカンド・ルネッサンス・パート1&2

制作会社STUDIO4℃
監督前田真宏
脚本ラリー&アンディ・ウォシャワスキー

この2つのエピソードでは、マトリックスの世界がいかにして構築されたのかが分かります。

つまり、人間がいかにして機械に支配されていったのか描かれています。

少しグロい描写もありますが、監督の解説によると「印象に残すためにあえて描いている」とのこと。

ウィル・スミス主演「アイ,ロボット」も観たくなるような物語でした。

一番見ごたえのあるエピソードでおすすめです。

キッズ・ストーリー

制作会社STUDIO4℃
監督渡辺信一郎
脚本ラリー&アンディ・ウォシャワスキー

短い話ですが、話の構成がとてもおもしろかったです。

アニメーションの絵づくりも、手書き風のタッチで独特でした。

エピソードの最後には、マトリックスのメインキャラ2人が登場します。

プログラム

制作会社マッドハウス
監督・脚本川尻善昭

浮世絵のような色づかいや陰影のつけ方、墨絵のような背景がとても印象的です。

内容に目新しさはあまりなかったです。

ワールド・レコード

制作会社マッドハウス
監督小池健
脚本川尻善昭

アメコミっぽい絵柄が印象的でした。

体のパーツ1つ1つの動きを大胆に表現できるのは、実写では不可能なアニメしかできない表現だと思いました。

物語の内容は微妙かな…。

ビヨンド

制作会社STUDIO4℃
監督・脚本森本晃司

電脳コイルの元ネタかも!?」と思わせるような世界観でした。

なかなかユニークな切り口で面白いです。

ディテクティブ・ストーリー

制作会社STUDIO4℃
監督・脚本渡辺信一郎
マトリックスのメインキャラの1人が登場するエピソードでした。

モノクロに少し緑がかった色調で、とてもクールなアニメーションでした。

マトリキュレーテッド

制作会社DNA
監督・脚本ピーター・チョン

これまでのエピソードの中で最も異質ともいえるような物語でした。

マトリックスは機械が人間を支配し生み出したものであり、現実世界で人間がそれに抗うという関係性でした。

人間と機械との関係性に、新たな展開を生み出してくれています。

機械に視点を置いているのがとても斬新でした。

言葉は出さずに心情を表現し、それがきちんと伝わる演出がされているのはすごいなと思います。

まとめ:シンギュラリティの先にある未来

シンギュラリティとは

・科学技術の発展により、人工知能(AI)の研究開発が加速すること人工知能(AI)が発達し、人間の知性を超えることによって、人間の生活に大きな変化が起こるという概念

・別名「 技術的特異点 」とも

少なくとも2045年までには人間と人工知能の能力が逆転するシンギュラリティ(技術的特異点)に到達する

引用元:BIZHINT「シンギュラリティ」

アニマトリックスが語るエピソードはシンギュラリティの先にある未来の1つかもしれません。

マトリックスが好きな人はもちろん、シンギュラリティという言葉に反応した人にも本作品はおすすめです!

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