アニメ映画「バットマン ゴッサムナイト」は新しいバットマンが見られる
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バットマン ゴッサムナイト

おすすめ度

日米共同制作のアニメ映画(2008年)である本作品。

オムニバス形式で6つのエピソードが展開されます。

エピソードごとに監督も制作会社も違うので、様々なバットマンを見ることができます。

物語の時間軸としては「バットマンビギンズ」(05)から「ダークナイト」(08)の間になります。

そのため、バットマンビギンズで出てきたスケアクロウも登場するエピソードがあります。

これまでの映画に出ていない新しいヴィランも出てきます。

バットマン好きなら観て損はありません。

本作品はこんな人におすすめです。
  • バットマンが好きな人
  • バットマンの世界観を広げたい人
  • 日本の監督が表現するバットマンを見てみたい人
いずれかに当てはまっていればおすすめです!

本記事では各エピソードの感想を述べていきます。

少しでも観る意欲が高まってくださったら嬉しいです。

俺たちのすごい話

制作会社STUDIO4℃
監督西見祥示郎
STUDIO4℃&西見祥示郎について

代表作に「鉄コン筋クリート」。2018年は最新作「ムタフカズーMUTAFUKAZー」で日本映画テレビ技術協会の映像技術賞受賞。

都市伝説のようにバットマンが語られていく展開で斬新でした。

「おれはこんなバットマンだったよ。」「えっ、おれは…。」と話す人それぞれで違うバットマンが登場し、市民にとって謎のヒーロー的存在となっています。

アイアンマンのようなバットマンも登場し、なかなか面白いです。

クロスファイア

制作会社Production I.G
監督東出太
Production I.Gについて

テレビアニメ「甲鉄城のカバネリ」「PHYCOーPASSサイコパス」など多数の名作がある。

バットマンのヒーロー的側面を描いたエピソードでした。

ピンチの時に颯爽と表れ、救った後は影のように消えていく…王道のヒーローとしてのバットマンを見ることができました。

刑事がバットマンについてどんな考え方を持っているのか知ることもできました。

フィールドテスト

制作会社ビィートレイン
監督モリヲカヒロシ
ビィートレインについて

代表作は「へうげもの」。テレビアニメの制作が多い。

前2つのエピソードはバットマンではなく、周りの人に視点を当てていました。このエピソードでは、バットマンであるブルースに焦点を当てて、展開されていきます。

ゴッサム市民のブルース・ウェインとしてバットマンをどのように考えているのか知ることができました。

また、マフィアとバットマンとの関係も見てとれます。

「バットマンは悪人を裁くが殺人はしない」というのが改めて伝わるエピソードでした。

ちなみに、なかなかお目にかかれないバットマンのデザインは一見の価値ありです。

闇の中で

制作会社マッドハウス
監督青木康浩
マッドハウスについて

「時をかける少女」「サマーウォーズ」など名作が多数。

このエピソードの脚本は、「ダークナイト」シリーズの脚本担当したデビッド・S・ゴイヤーです。そのため、バットマンビギンズのスピンオフ的なエピソードとして見ることもできます。

新しいヴィランにもご注目。

裏を返せば、そのためだけのエピソードかもしれません。

克服できない痛み(一番おすすめ)

制作会社STUDIO4℃
監督窪岡俊之

この話もバットマンビギンズを補完するようなエピソードでした。

バットマンになる前の修行中のブルースを中心に描かれています。

6つのエピソードの内で一番深い話でした。

「銃による痛み」は犯罪を象徴しているのではないでしょうか。犯罪を無くしたいが、そうなるとバットマンとしての存在意義も無くなってしまう。バットマンとしての自分が本質であるならば、犯罪を根底から無くすことはできない・・・。

私はこのエピソードをそのように解釈しました。

そのように考えさせる余韻を残すエンディングが秀逸でした。

デッドショット

制作会社マッドハウス
監督Jong-Sik Nam

6話が独立しているのではなく、つながっていると思わせるエピソードでした。

タイトルの通り、デッドショットとの対決です。

見ごたえのあるアクションシーンで、オムニバス最後を飾るのにふさわしいエピソードでした。

やはりバットマンはカッコいい。(このエピソードのブルースは独特な作画ですが。)

まとめ

早いテンポでさくさく進みます。

いろんな方々が表現するバットマンが楽しめ、バットマンに対する見方も広げることができます

この作品も観るとさらに世界観広がります

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