
アウトブレイク

ウイルス感染といえば、この3つの言葉が浮かびます。それぞれどのような違いがあるのか以下の表にまとめました。
アウトブレイク | パンデミック | バイオハザード |
予想されるより多く感染症が発生すること | アウトブレイクが多くの国や地域で同時的または長期的に発生している状態 | 有害な生物による危険性のこと。 ウイルスによる感染症もバイオハザードといえる。 |
おすすめ度
1995年に公開された作品ですが、今観ても全然色褪せないです。
2019年12月から中国の武漢市で「新型コロナウイルス」(2020年2月には『COVID-19』と命名)が感染拡大し、世界の各地に広まりました。約180の国・地域でおよそ計300万人のウイルス感染者が出ました。また、亡くなられた方は述べ20万人を超える出来事がありました。(2020年4月時点)
本作品を観ると「武漢の病院でも同じようにパニック状態だったのかなぁ」と思いました。
- ウイルス感染系の映画が観たい時
- パニック系の映画が観たい時
- ハラハラドキドキするような映画が観たい時
本記事では、ウイルスについての解説を交えて感想を述べます。
本記事を読むことで少しでも鑑賞意欲が湧いていただけたら嬉しいです。
作品情報
ジャンル | パニック/サスペンス |
製作年・上映時間 | 1995年・127分 |
監督 | ウォルフガング・ペーターゼン |
主なキャスト (カッコ内は役名) | ダスティン・ホフマン(サム・ダニエルズ) レネ・ルッソ(ロビー・キーオ) モーガン・フリーマン(ビリー) ケビン・スペイシー(ケイシー) ドナルド・サザーランド(マクリントック) |
名作「ネバーエンディング・ストーリー」(85)の監督だとは知らなかった。その他にロビン・ウィリアムズ主演「アンドリューNDR114
」(2000)、ブラッド・ピット主演「トロイ
」(04)がある。
名作「クレイマー、クレイマー」「レインマン
」で主演。その2作でアカデミー賞受賞。その他、「シェフ 三ツ星フードトラック始めました
」に出演。
「セブン」(95)「ユージュアル・サスペクツ
」(95)での演技が最高。本作ではとても良い人です。
あらすじ(ネタバレ無し)
アフリカのザイールにあるモターバ川流域の小さな村で、未知のウイルスによる死者が続出した。
アメリカ陸軍所属の研究機関「アメリカ陸軍感染症医学研究所」のLEVEL4(採光警戒度)のチームを率いるサム・ダニエルズはビリーの命令で現地へ行く。
到着した頃には村はほぼ壊滅状態であった。ダニエルズはウイルスの致死率の高さと感染していく速さに危機を感じた。
軍の上層部に事態を報告するが、反応は鈍く、サムは不信感を募らせる・・・。
一方、アフリカから1匹のサルがアメリカへ密輸入された。そのサルの売人はとあるペットショップに売り込んだのだが・・・。
(ネタバレを含む詳しいあらすじはMIHOシネマをご覧ください。)
解説&感想
感染拡大をどのように収束させるのかといったことやウイルスの秘密などサスペンス的要素もありました。
ハラハラドキドキする箇所がいくつもあり、とても楽しめました。
ウイルス感染系の映画として、やはりパニックが起きる状況は描かないといけません。
したがって、ウイルスの感染力がすざましいという点は映画的な要素がとても強いです。
一方で、リアルだなと思う部分もあります。
- 新型ウイルス感染のきっかけが動物であること
- ウイルスが突然変異すること
- 感染の収束のために封じ込め作戦をとること
実際においても、新型ウイルスの感染は動物がきっかけであることが往々にしてあります。
過去に流行したSARSや狂牛病、数年ごとに話題になる新型インフルエンザも動物を媒介して人へと感染したことがきっかけです。
ウイルスは宿主に寄生しないと生きていけません。
動物から動物、そして人へと感染する中で、突然変異を起こします。
これが新型ウイルスとなり、人に感染した時に新たな症状が出たりして、感染が拡大していきます。
映画の中では、初めは動物に直接接触しないと感染することがないウイルスでしたが、やがて飛沫感染するウイルスへと変わっていきました。
このように変異するという点も現実と同様だなと感じました。
最後に、感染拡大を防ぐために感染地域を封じ込め作戦で閉ざしてしまうこと[/marker]です。
映画の中では、軍隊が包囲網をつくり、住民が逃げ出さないようにしました。
現実においても深刻な場合はそのような作戦を取って、感染拡大を防ぐこともあります。
2020年1月の中国の武漢においても軍隊とまではいきませんが外部との出入りができない状態になりました。
これらのように、本作品は映画的な要素もありつつ、実際にも起こりうることを取り入れています。
新型ウイルスと人間との戦いはいたちごっこのようなものです。
これからも新型ウイルスは発生していきます。
ひどい場合、パンデミックも十分起こりえます。
そのような状況に備え危機意識を持ったり、ウイルスについて知るきっかけとなったりするのにも、本作品を観て損はないです。
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