親が〇〇すると子供の自己肯定感がなくなる[下げない方法とは]
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自己肯定感とは自分自身をプラスにとらえる気持ち

自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である。

引用元:Wikipedia「自己肯定感」

小難しい言葉が並んでいるかもしれませんが、つまり自己肯定感とは「自分自身を肯定的にとらえる気持ち」を指しています。

人には長所や短所もありますが、それらを含めて自分が自分であることをプラスにとらえている気持ちがあるか。その度合いが自己肯定感であると私は考えています。


自信や意欲は、自己肯定感と関係しています。

わが子が自信を持って何かに取り組んでいる姿は、親としてとても嬉しいですよね。

子どもが口に出す「やってみたい!」と前向きな言葉。

そのような挑戦する姿もいいですよね。

一方で「どうせ自分なんかダメだ。」「やってもできるわけないよ。」と子どもが自ら自分のことを否定してしまうこと。

そのような後ろ向きな姿は、親として心苦しい思いもします。

「自分はやればできるんだ。」「○○にチャレンジしたい。」

このような前向きな姿勢は自己肯定感がある(高い)状態です。

自己肯定感は学ぶ意欲にも影響します。

それは、小学校や中学校での勉強だけでなく、社会人になってからも大切な感情です。

本記事はこんな方におすすめです
  • 0才以上の子を育てられている方
  • 子どもに自信や意欲をつけさせてあげたい方
  • 子どもには自分の努力で伸びてほしいと考えておられる方
  • 子どもが自分自身について自信がないように感じる方

本記事では、子どもの自己肯定感が低い親がきまってやっていることを紹介します。

わが子との関わり方を振り返る機会となり、これからの関わり方の参考になれば嬉しいです。

子供の自己肯定感は親の言葉がけが関係している

子どもの自己肯定感が低くなるのは、ずばり「親が子どもの能力に対して否定する言葉がけをしているから」です。

「どうせできるわけがない。」「何回言えばできるの。」「やっぱり(ダメ)ね。」

このような言葉をつい言ってしまいがちです。

子どもは親の言葉に十分すぎるほどの影響を受けます。

これらの言葉は子どもの能力を否定する言葉です。

言葉の影響を受ける例として、2つのことを以下に紹介します。

人見知りは親の言葉がけが原因ともいわれている

赤ちゃんで人見知りする子っていますか?

「今日は、知らない人がいるから、泣くのやめとこう。」

「おむつがぐしょぐしょだけど、周りに知らない人がいるから泣けない。」

そんなことってないですよね。

赤ちゃんは人見知りをしません。

でも、小さい子で人見知りをしてしまう子がいますよね。

声をかけても、親の後ろに隠れてしまいます。


どうして人見知りになってしまうのか。

それは、親子で一緒にいて、知らない人から声をかけられた時の親の言葉に原因があります。

知らない人に声をかけられたけれど、子どもはまだ挨拶の仕方も知りません。

だから挨拶できないでいます。

すると、親から「すみません。この子人見知りなもので…。」と言われてしまう。

親からしたら相手の失礼にならないようにカバーしたつもりなのでしょうが、子どもからしたら「あぁ、私は人見知りなんだ。」と1つレッテルを貼られるわけです。

子どもにマイナスな言葉をかけることで、子どもは「自分ってそうなんだ。」と思うようになります。

乙武洋匡さんの自己肯定感が高い理由


五体不満足 完全版 (講談社文庫)

有名な著書「五体不満足」で知られる乙武洋匡さん。

手足が無いのに、夢であった教師を目指し、実際に教壇に立ったご経験もある方です。

2019年現在では、人工知能を搭載したモーターを使った義足をつけて、自力歩行することに挑戦しておられます。

詳しくは「四肢奮迅(著:乙武洋匡)」をご覧ください。

このように、手足が無い状態であっても、今なお挑戦し続けている方です。

彼は「僕は手足が無い状態で生まれてきたが、一度も不便に思ったことはない。」と言っています。

これは、自己肯定感が高いから出てくる言葉です。

なぜ、彼は自己肯定感が高いのでしょうか。

その答えは、彼のお母さんの言葉がけにあります。

乙武さんを初めて見た時のお母さんの言葉

乙武さんが産まれた時、手足の無い姿であり、正直周りの人は目を向けることができなかったそうです。

病院の医師は、母親を赤ちゃんとしばらく会わさないことに決めました。

赤ちゃんの姿を見たら気が動転してしまう恐れがあったからです。

そこで「命に別状はなく元気です。でも、しばらく様子を見させてください。」と伝えました。

しかし、数日後には会わせないといけません。

会わなければ、逆に母親が心配してしまうからです。

いよいよ母と子の対面という時には、母親がショックで倒れてもいいように担架まで用意されました。

そして、お母さんがわが子の姿を見たときに言った言葉は

「なんてかわいい子。あなたは何でもできるようになるわよ。」でした。

それからお母さんは毎日のようにその言葉を乙武さんにかけたそうです。

乙武さんのご両親の言葉がけ

乙武さんのご両親は、乙武さんに対してどんどんプラスの言葉をかけることができたのだそうです。

なぜなら、乙武さんが手足の無い状態で産まれたことにより、他の人よりもマイナスのところからのスタートだったからです。

周りの人が当たり前にできるようなこともほめたり認めたりすることが自然にできたから、乙武さんの自己肯定感が高いのだろうとご両親は分析されています。

自己肯定感を下げないための親の言葉がけ

これまで読んできて、親の言葉がいかに子どもに影響を与えるか少しでもお分かりいただけましたら幸いです。

自己肯定感を下げないための親の言葉がけとして大切なことは「子どもの能力を否定しないこと」です。

子どもがチャレンジしようとする時に「どうせできないだろう。」ではなくて「やってごらん。きっとできるようになるよ。」

失敗した時は「ほら、やっぱりね。」ではなくて「次はきっとできるようになるよ。」

といったようにプラスの言い方に変えて言葉をかけてあげましょう

以下に否定的な言葉から肯定的な言葉に変えるほんの一例を示します。

否定的な言葉肯定的な言葉
できるわけがないきっとできる
そんなことしても無駄まずはやってごらん
やっぱりダメね。
無理だね。
次はできるように頑張ろう
違う方法を考えてみよう
最も良くないことは「あなたは私の子だから、○○の才能はないわよ。」などと言うことです。

遺伝という決して抗うことができないものを引き合いに出されると、子どもの自己肯定感は一気になくなります。

さらには自分の努力に対して責任を感じることをせず、遺伝に責任をうつしてしまいます。


子どもにとって、親は一番の安全基地です。

ダメ出しや指摘することがあっても、能力は否定せず「あなたならきっとできる」という思いをプラスの言葉にして関わっていきたいですね。

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